第63回 2024年9月22日

岡山県 矢掛宿と倉敷市の史跡と石造美術

山陽道は古代は都と大宰府を結ぶ最重要の街道でしたが、近世では江戸から離れてしまっているため五街道に準ずる脇街道となってしまいました。 しかし西国大名の参勤交代路で、長崎と江戸とのルートであるなど重要な街道であることには変わりはありませんでした。

旧山陽道は西国街道とも呼ばれますが、中国路というのが幕府の正式名称のようです。

宿場町矢掛は旧本陣と旧脇本陣が対で現存しているという、歴史的価値の高い宿場です。

「旧矢掛本陣石井家住宅」には、薩摩から徳川13 代将軍家定に嫁ぐための道中で、天璋院篤姫が矢掛本陣に宿泊した記録も残されています。

矢掛宿は2020年に〔重要伝統的建造物群保存地区〕に選定されました。

矢掛宿は「やかげDMO」に案内していただきます。

隣接する倉敷市は前回の勉強会で児島半島を訪れましたが、西国街道に沿って史跡と石造美術を訪ねてみます。午後の案内は前回に引き続き、丸山 貞会長にお願いいたします。


見 学

・旧矢掛本陣石井家住宅〔国重文〕 

・旧矢掛脇本陣高草家住宅〔国重文〕 

・矢掛町〔重伝建地区〕散策 

・石造線刻阿弥陀如来坐像〔県指定〕 

・満願寺宝筐印塔〔県指定〕

・堂応寺宝篋印塔〔国重文〕 

・藤原為貞宝篋印塔〔市指定〕 

・備中国分寺跡〔国史跡〕 

・楯築遺跡〔国史跡〕


日 時

2024年9月22日(第4日曜日)


集 合

岡山県 井原鉄道「矢掛駅」改札口 10時55分


交 通

※京都発8:01(JR新幹線ひかり533号広島行)→新大阪8:15→岡山09:13着 乗換 09:56発

(JR伯備線新見行)→清音10:22着 乗換 10:31発(井原鉄道井原行)→矢掛10:50着

※京都発08:34(JR新幹線のぞみ103号博多行)→新大阪8:50→岡山09:34着 乗換 09:56発

(JR伯備線新見行)→清音10:22着 乗換 10:31発(井原鉄道井原行)→矢掛10:50着

をご利用ください


参加費

九千円(拝観料・マイクロバス代・昼食費)


解 散

午後5時 JR岡山駅


募集人数

先着15名


申 込

参加されます方は9月17日までに下記フォームから申し込んでください。

お申込の際、必ず連絡先(電話番号・できれば携帯番号)をお知らせください。

申込み・問合せは、こちらからお願いいたします。



第62回 2024年6月23日(終了しました)

倉敷市 阿智神社と児島半島の文化財

倉敷美観地区は観光客で賑わっていますが、美観地区周辺で唯一の神社であり、倉敷の総鎮守である阿智神社まで足を伸ばす人は少ないようです。

重森三玲氏は阿智神社の磐座・磐境が日本庭園枯山水的石組の原始的なものであると言われました。

下津井は古くから港町として繁栄しました。江戸時代には北前船の寄港地として廻船問屋や遊廓が軒を並べた頃の面影が残り、岡山県によって町並み保存地区に指定されています。

瀬戸内海国立公園鷲羽山から田之浦、吹上、下津井にかけての瀬戸内海、海岸の風光は実に佳所であり、謂山水の明媚を極めるものであるといわれましたが、昭和63年、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋の完成に伴い往古の景色は一変、今は瀬戸大橋が景色の中心を占めています。


見 学

阿智神社(磐座・磐境)

本庄八幡宮石鳥居(国重文)

むかし下津井回船問屋と町並

石造総願寺跡宝塔(県指定) 

五流尊瀧院宝塔(国重文)

藤戸寺層塔(県指定)


日 時

2024年6月23日(第4日曜日)


集 合

JR倉敷駅南出口 10時


交 通

京都発8:01(ひかり533号)または8:09(のぞみ1号)岡山乗換

岡山発9:30(山陽本線)倉敷着9:48をご利用ください。


参加費

八千円(拝観料・マイクロバス代・昼食費)


解 散

午後4時30分頃 JR倉敷駅


募集人数

先着20名


申 込

参加されます方は6月17日までに下記フォームから申し込んでください。

お申込の際、必ず連絡先(電話番号・できれば携帯番号)をお知らせください。

申込み・問合せは、こちらからお願いいたします。



第61回 2024年5月26日

岐阜県 中津川宿を訪ね「和宮御膳」を食す

 

中山道中津川宿は中山道45番目の宿場町で、古代(奈良・平安時代)の昔より東山道の要衝にあり、江戸時代に整備された中山道の中でも賑わった宿場のひとつです。

皇女和宮が文久元年14代将軍 徳川家茂のもとに降嫁されるとき中津川宿にお泊りになり、その夜の献立が残されているそうです。

中津川駅近くの珍しい陰陽石も訪ねます。

 


見 学

旧中山道中津川宿散策

夜がらす山荘 長多喜 長多喜では当時の御降嫁道中献立帳から忠実に再現した、和宮姫御膳を供していられます。ご主人からお話をうかがいます。 

女夫岩 神代の昔イザナキ・イザナミが人類の繁栄と幸福のために置いたという伝説がある。陰陽石は江戸時代の大名庭園などによく設置されている。


日 時

2024年5月26日(第4日曜日)


集 合

JR中央本線中津川駅改札口 10時50分


参加費

8,000円(拝観料・タクシー代など2,500円+和宮御膳5,500円)


解 散

午後4時頃 JR中津川駅


申 込

参加されます方は5月19日までに下記フォームから申し込んでください。

お申込の際、必ず連絡先(電話番号・できれば携帯番号)をお知らせください。

申込み・問合せは、こちらからお願いいたします。


次回予告

2024年6月23日(日) 倉敷市阿知神社・他

阿知神社は鶴形山山頂にある倉敷の総氏神で、海の守護神を祀る。本殿のそばにある石組は日本庭園のルーツといわれる上古庭園の形を残すもの(重森三玲)とされる。またこれらの石組群は磐座・磐境であるともいわれる。



第60回 2024年3月31日

『兵庫県養父市の桜と文化財を訪ねる』

国指定天然記念物の「樽見の大ザクラ」は、養父市大屋町樽見にあるエドヒガンザクラです。兵庫県下では最大の大桜で、樹齢千年といわれる巨木です。別名仙桜と呼ばれています。

平成5年に大ザクラは枯死寸前まで衰弱しました。平成9年から大屋町が樹木医による本格的な樹勢回復事業を開始し、現在も養父市が治療を継続しています。

平成13年には大桜の実から育てた苗を口大屋小学校の児童が植えました。子桜と呼んでいます。

現在では大桜の樹木全体を覆うほど多くの花や葉が茂るようになりました。そして周囲には樽見の大桜の実から育てた子桜が育ち、兵庫県を代表するエドヒガンザクラの名所となっています。

一般的なツアーではほとんど見る機会のない「樽見の大桜」をご一緒に楽しみましょう。

見 学

樽見の大桜〔国指定天然記念物〕

高照寺 関西花の寺25カ所霊場の第5番札所 春は5色のモクレンが咲き競う。

満福寺 但馬の高野山と呼ばれる真言宗の寺。宝篋印塔〔養父市指定〕康永2年銘

養父神社 天平9年にはすでに古文書に名を残す古社。宝篋印塔〔養父市指定〕応安2年銘


日 時

2024年3月31日(第5日曜日) 午前9時バス出発


集 合

京都駅アバンティ前ターミナル 午前8時50分


参加費

11,000円(マイクロバス代、拝観料、昼食代、他)

昼食は道の駅 「ようか但馬蔵」で八鹿豚御膳を予約しています。


解 散

6時頃 京都駅バスターミナル


申 込

25名(先申込順)また、こちらのサイトから申込みは、3月26日頃
申込み・問合せは、こちらからお願いいたします。



過去(2020年~2023年)の石造美術勉強会の情報